『週報』北野唯我のブログ

北野唯我のブログ、プロフィール、経歴など。人材領域をサイエンティフィックに、金融市場のように捉える為の思考実験の場。

【天才を殺す凡人】がついに、書籍化。日経新聞出版×北野唯我

 

 

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来年の頭、「凡人が天才を殺すことがある理由」というコラムが、
日本経済新聞出版社より書籍化されます。

 

(原文はこちら)

yuiga-k.hatenablog.com

 

今回、その書籍の付録に載せる「感想」や「意見」を、読者から募集しています。
一緒にこの本を完成させてくれる人、書籍を広げるために力を貸してくれる方はいませんか?

 

▼何をするのか▼

来年の頭、日本経済新聞出版社から『転職の思考法』の著者・北野唯我が新刊を出します。この本は「凡人が天才を殺すことがある理由」というコラムの理論をベースにした「物語形式で進む本」です。

 

物語には「病める天才」「エリートスーパーマン」「最強の実行者」という主要3キャラクターに加え、組織を殺す「サイレントキラー」と、天才を救う「共感の神」というキャラクターが登場し、組織をいかに変革していくか?という謎を解き明かしていきます。

 

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  (全編書き下ろしです)

 

書籍の元となるコラムは、累計約50万pvを記録し、多くの人から「感動した」「才能を語る上でこれ以上のツールを見たことない」「救われた」という声をもらいました。

一方で反論もあり、 

「天才を殺すのは、実は秀才ではないか?」
「なぜ、凡人は天才を理解できないのか?」

など、様々な議論を呼び起こしました。そして、この指摘の中には、かなり本質的な指摘も多くありました。そこで今回、このコラムに関する感想・意見を募集し、それを本に載せることをもって「書籍の完成」とすることにしたいと考えています。

具体的には、アンケートフォームから回答した、あなたの感想が、書籍の付録として掲載されます。

 

  自分の感想がそのまま本に載り、しかも、全国の書店で手に取れる

 

そんな体験をしてみませんか?

 

▼なぜ、するのか?▼

働いていて誰しも、一度は「悔しい」と思ったことがあるはずです。僕はあります。

そして、実はその理由は「人間関係の衝突」や「人が人の才能を理解し、尊重しきれていないこと」がほとんどです。この本『天才を殺す凡人』はそれらの悩みを解決するために生まれた本です。

 

言い換えれば「天才を救うため」「全ての才能を愛する人のため」の決定版となる本にしたいのです。ですが、そのためには僕一人では不可能です。そこでみなさんの知恵を借りたいと思いました。これが1つ目です。

 

2つ目は、最近、僕は「新しい本の作り方」があるのではないか?と試行錯誤しています。

 

たとえば、従来のオールドメディア(テレビ・ラジオ・新聞など)は、一部の人間が独占的に、コンテンツを執筆・編集しています。

一方で、世の中のトレンドを見ると、TikTokや、InstagramTwitter、Newspicksなど、明らかに「フラットで自由」で「自分も参加できる」メディアの方が愛さる傾向にあります。つまり「自分が参加できる余白があること」が今の時代、メディアにとって重要なのではないでしょうか?

 

今回、せっかく、ウェブから生まれた書籍なので、
「本の一部にスペース(空白)」を作り、
そこに読者の感想や意見を載せることで、
皆が「参加できる本」ができるのではないか?と考えました。

 

先日募集した、講談社プロジェクトに加えて今回の取り組みも、出版社にとって「全く新しい本の作り方」になるはずです。そしてそれが、これからの若者に支持されるメディアの形になり「自分たちが参加できる、余白のある、愛される本」になるのだとしたら、こんなワクワクすることってなくないでしょうか?

 

これは、そのための実証実験です。

 

▼どんな感想を求めているのか?▼

コラム「凡人が天才を殺すことがある理由」を読んだ上で、
以下のいずれか、または複数を募集しています。

・コラムを読んだ感想
・職場の人間関係で悩んでいること
・あなたが今まで見てきた、殺された天才のストーリー
・反対に、「救われた天才」の話
・組織が才能を活かすための方法 について
・あなたの会社の「イノベーションを妨げる壁」となるもの

 

▼具体的な方法▼

こちらのフォームから、あなたの感想をご記入ください。

docs.google.com

 

ぜひ、お力をお貸しいただけると嬉しいです!

 

 

 

人生とは「オセロ」

 

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「人生とは何か 」

 

といった類の質問には、2つの答え方がある。1つは、「きちんとした言葉で、定義すること」。たとえば、僕は人生とは「自分のこと好きになっていくプロセス」だと思っている。こういう風に「情報をより具体的な言葉」で表すことだ。

もう一つは「たとえ」をいうこと。まさに「人生とはオセロ」はその一例だと思う。オセロ、それは人生の醍醐味を表していると思う。

だって、他者からの「評価」というのはとても曖昧なものだからだ。それを痛感することが昔あった。あれは、高校生の時だったと思う。

 

何も「取り柄のない人間」が、ある日スターになる瞬間

高校生のときの自分は、控え目にいっても「特別目立つ存在」ではなかったと思う。そもそも、「なんのために生きるのか」が分からなかった自分は、学校にもあんまり行かなかった。何のために生きるのか、何のために働くのか、それが心底分からない状態で「学校で学ぶ意味」が分からなかったからだ。だから、嫌いかどうか、ではなく、行く価値が分からなかったのだ。

だから、学校に行くふりをして、家の近くの公園のベンチに横になり、ボーッと空を見上げなから、『ジャンプ」を読んでいたりした。日中に制服姿の学生がぶらぶらしていたので、おまわりさんにもよく声をかけられたりした。

そして、そのもやもやを抱えていたのは僕だけではなかったように感じる。同じクラスを見渡しても、不登校気味の同級生が二人いて、たまたま席が隣同士だった。3人は「学校に来ない、3人トリオ」として呼ばれ、3人が出席する確率は「奇跡に近い」と呼ばれた。そんなこともあり、高校のときはハッキリいって「何も取り柄のない人間」だったのは間違いない。

 

だが、そんな自分だが、熱中するものもあった。それは「校外の活動」だった。具体的には、高校3年のとき、ひょんなキッカケで「ボランティア団体」を立ち上げることになった。今の時代でカッコつけた言い方だと、「ソーシャルアントレプレナー」のようなものだろうか。

高校三年というと「受験で忙しい」。僕は学校にあまり行ってなかったので、時間だけはたくさんあった。だから、活動に熱中できたのだけど、その時は周りから、本当に「寒い目」で見られた。親にも当然、反対されていた。だが、ある日、その状況が逆転することがあった。それは「新聞掲載」がキッカケだった。

 

ある日、僕らがやっている活動が、メディアに取り上げられた。具体的には、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞神戸新聞、次々と取り上げられていき、僕の名前が新聞に連日載るようにになった。そのとき、周りや、学校の先生が急に「お前、すごいな!!」と言い出したのだ。別に嫌な気はしない。

 

でも僕はそのとき、思った。「僕は別に変わっていないのにな」と。あの時の「特に取り柄のない自分」と、全く変わっていないのになと。そして同時にこう、確信した。

 

「人生とは、やっぱりオセロ」

 

こうやって盛り上げてくれる人も大事なんだけど、もっと大事なのは、最初から応援してくれていた仲間だって。

僕は普段、メディアの役割とは「実力と、メディアパワーの均衡を整えること」だと思って働いている。世の中には「メディアに出ているけど、本当はすごくない人」もたくさんいるし、反対に「メディアには出ていないけど、本当はすごい人」もたくさんいる。

 

あの時の経験があったからこそ、今の自分はやっぱり「本当はすごい人なのに、フォーカスが当たっていない人」はとても応援したくなる。

 

本当に大事なのは「黒のとき」でも、応援してくれる仲間

さて、なんでこんなことを書いたかというと、やっぱり、初めての書籍が順調だからだと思う。

6/21に『転職の思考法』という本を出した。この本は、嬉しいことに、発売1ヶ月ちょうどで6万部を突破した。ちょうど一ヶ月経った今、振り返り、この数字は自分一人では絶対に達成できなかった数字だなと思うからです。

 

・初期から手伝ってくれたメンバーのみなさん、長谷川さん、寺口さん、伊藤さん、岩崎さん、ときおさん、清水さん、津倉さん、清原さん、もちろん井上さん

・人生のメンターとしてアドバイスをくださる、為末大さん

・人材エージェントで働きながら、社員全員に紹介してくれたTIXA ITEX 代表取締役CEOのツゥオさん

・渾身のNoteでこの書籍の価値を伝えてくれた、寺口さん(2回目)

・何より、自分がもがき苦しんでいたときでも信じてくれた長谷川(2回目)や若山さん

・ Toky FMへの出演交渉と、イベントをリードしてくださった菱山さん

Twitterで実況生放送・書評ブログ・イベントも主催してくれる、小松さん

・畳み人ラジオに紹介してくださった、だいまりさんと、畳み人のお二人

・企業の人事として積極的に紹介してくださった、スタメン人事・田中さん、ナイル・渡邊さん、みなさん

・記事の転載を快く受けてくださった、Hrog菊池さん

・書評紹介用の記事と、素敵なデザインを作ってくださった、@人事根本さんとデザイナーさん

・元競合(?)の創業者にも関わらず、紹介してくださった、樋口さん

・素晴らしい記事と構成をあげてくださった、バトンズの田中さん

・イベントで紹介してくださった、ユウイチさん

・他にも積極的に紹介してくださっている、那須野さん、三木さん、PRTable菅原さん

ダイヤモンド社のみなさま 

 

などなど。。挙げだすとキリがないし、ここに書いていない方にも広げてくださったかがたくさんいるのだと思います。本当に、ありがとうございます。。ここに挙げた人たちはまさに「自分が黒(グレー?)のとき」に、応援してくださった、一番大事な人たちだな、と思うからです。

でもまだまだ、たかが6万部。この本を通じて、成し遂げたい「誰もがもっと自由に、何度でも仕事を選べる世界」のためには、これからが勝負だということもわかっています。頑張ります。

最後に、改めて問いたい。

あなたにとって「黒のときでも、応援してくれる人は誰ですか?」と

 

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