『週報』

北野唯我のブログ。人材領域をサイエンティフィックに、金融市場のように捉える為の思考実験の場。

【テレ朝:ワイド!スクランブルに出ました】なぜ今、東大生は「外資コンサル>官僚」なのか。について

 

テレビ朝日の「ワイド!スクランブルさんからインタビュー頂き、本日4月3日(火)の放送で、写真付きでコメントが掲載されました。

 

 

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*引用:テレビ朝日ワイド!スクランブル」 4月3日(火)より

 

 

今回スクランブルさんから、質問頂いた内容は「なぜ、東大生は外資コンサル>官僚」なのか。

 

今回、ワイドスクランブルさんからご質問頂いた内容はこうでした

 

Q:官僚よりも外資コンサルタント企業が人気になっている理由について

 

つまり、なぜ「外資コンサル>>官僚」なのか、について。この理由は一言でいうと、「3つの観点から、外資コンサルの人気が加熱したため」なのですが、より具体的にはこうです。

 

理由①給与とスキルで「外資コンサル>官僚」だから

両社とも「激務」だが、外資コンサルは20代で、1,000~1,500万円も普通であり、官僚より「待遇」がはるかに良い。加えてスキルも身につく。学生もそのことは知っているため優秀な学生ほどコンサルにいきやすい傾向にある。しかも、外資コンサルは採用数を拡大しているため、かつてほど「狭き門」でもない。

 

理由②やりがいの点で「官僚でないとダメな理由」が弱まったから

 一方で、現在でも「日本のために働くこと」を目的とした官僚志望はいるが、最近は「官僚でないとダメ」な理由が弱まった。具体的には(1)今の時代「官僚」より、イーロンマスクのような「事業家」が世界をリードしているイメージが強くなったこと、(2)コンサルが国の案件を受注しリードすることが増え、コンサルでも「国のために働くこと」が比較的できるようになったこと。これが2つ目です。

 

理由③内定時期の問題で「そもそも官僚を受けずに就活終える層」が増えたから

最後に、外資コンサルは3年の年内で大半の内定出しを終えます。一方で官庁は内定時期が約半年も遅く(4年生6 ~7月)、それを待たずに就活を終える東大生が増えた。

 

以上3つの理由から「外資コンサル>官僚」となっているのが現状です。現に「元々は官僚志望だったが、外資コンサルに就職した」東大生はこう言っています。

 

・「元々省庁志望だったが、官庁訪問の時のイメージが悪かった。加えて「残業が200時間を超える」と聞き厳しいと思った。最終的には外務省を検討しているが、20代のうちは同じ激務なら力もついてブランドもつく、外資コンサルだと思った」

(東大→外資コンサル)

 

・ 「外資コンサルから年内に内定をもらったから決めた。官僚は激務なのに薄給だし、大きな仕事をするならコンサルでもできると思った」

(東大→外資コンサル)

 

個人的に思うこと:官僚の人の、待遇を上げた方がいいのではないか、と思います。

 

最後に、私自身は官僚の方を心から尊敬していますし、とても優秀な方が多いのを知っています。ただ、問題は「人事制度」や「働く環境」であって、今のように「善意だけをあてにした雇用」には限界があるように思います。

 

せっかく、東大・京大のように「才能があって、自由な発想ができる人」が世の中のために働く意欲があるのだとしたら、それに最低限報いれるような「人事制度」and「働く環境」を提供してあげないと可哀想だな、と思います。

 

少なくとも、オフィスぐらいは綺麗にした方がいいですよね。今、国としてIT産業を伸ばそうとしている中で、少なくともITベンチャーレベルの「働く環境」を整えないと、土台として違いすぎて、ディスカッションなんてできませんからね。知的産業と、資本集約型産業はそもそも「考え方」が違うので、それを身を持って感じられる場所を提供した方がいい。

 

最後に、当然ですが、「ボランティア」と「ノブレスオブリージュ」は似て非なる概念で、「官僚=国のために働いているから給与も待遇も悪くていい」というのは、ボランティアの考え方で古い。もっと「ノブレスオブリージュ」に近い方が今の時代にそっていて、優秀な人は、それだけの待遇や給与をもらうべき。その代わり、もっと大きな形で世の中に還元してもらっているわけなので。

 

そう思いませんか? みなさん