『週報』北野唯我のブログ

北野唯我のブログ、プロフィール、経歴など。人材領域をサイエンティフィックに、金融市場のように捉える為の思考実験の場。

「国の生産性」は、何で決まるか?

面白いデータを見つけた。経産省が出している。生産性に関するものだ。簡単に言うと「国の生産性と人材流動性」は相関している、というデータだ。このデータはとても面白いから、感じることを話したいが、その前に、「生産性」の話をすると、必ず嫌われる。…

価値のあるもの、は2種類ある。ークリエイターの役割は「公園」を併設すること

価値のあるもの、は2種類ある。 一つは、資本主義に「のりやすくて」、価値のあるもの。 二つは、資本主義に「のりづらく」、価値のあるものだ。 前者(資本主義にのりやすいもの)は、わかりやすい。サービスや商品。こういったものは分かりやすく「役に立つ…

「この本を見れば、全部載っているよ」

こんにちはきたのですあっという間に新年も1月が、終わりますね さて今日は、デジタルレーベルの立ち上げの話です簡単にいうと「デジタル書籍の新刊」が発売しました! 「この本を見れば、全部載っているよ」 と言えるような、仕事をする上で必要なスキルや…

新刊の「はじめに」を期間限定公開

※この記事は新刊『これからの生き方』(北野唯我)の「はじめに」を無料公開したものです。(期間限定公開) 当たり前だったことが、ある日突然、あたり前じゃなくなるわずか、3ヶ月前には想像もしていなかった状況が現実になる その感覚を今、世界が共有し…

22歳、32歳、そのときにしか書けないこと。を書いて歳をとりたい。

「文章を書きたいんだけど」 という相談を受けるようになった。どうやら話を聞くと、動機はさまざまみたいだ。 ・自分の会社の広報のために ・誰かに伝えたいことがあるから ・もっと自分のことを世の中に知ってほしいから などなどだ。正直な話、僕は自分の…

現代は、つくる人に「物理的には」優しいが「精神的に」厳しい

年末年始は、原稿を書き尽くした。机の上は散らかり、コーヒーの香りが部屋にこもった。 そんななか、気になるツイートをみた。 は?米津玄師しゃべってるのかっこよすぎてしんだ #NHK紅白 — りょかち@1/25までに残り4kg (@ryokachii) December 31, 2018 り…

多数決は天才を殺すナイフだ。「共感」は恐ろしい

昔から「多数決」の意味が分からなかった。 なぜなら「たくさんの人がいいと言ってても、間違っていることは山ほどあるのに」と思っていたからだ。 あれは高校の卒業式だった。僕は、高校の卒業式に出ていない。 理由は 「髪の毛が長くて、ツイストパーマで…

多くの凡人が「天才」ではなく「完璧な後輩」を求める理由

「人は才能を求めながらも天才を殺してしまう」 悲しい文書を読んだ。 有名税|春名風花|note 内容は「有名税」の話だ。冒頭はこう始まる。 有名な人間にはどれだけ悪意をぶつけても良いと思っている人が大勢いる。しかも彼等は咎められると「軽い気持ちで…

問題を「センター」から解くか? 「サブ」から解くか?

「なぜ、転職の思考法は売れてるんですか?」 先日、WeeklyOCHIAIという番組に出させてもらった。その中で、NewsPicksの佐々木紀彦CCOからこんな質問をもらった。 そのとき、僕は「消費者から見た理由」を答えたのだけど、いまいち、しっくりこなかった。ず…

【天才を殺す凡人】がついに、書籍化。日経新聞出版×北野唯我

来年の頭、「凡人が天才を殺すことがある理由」というコラムが、日本経済新聞出版社より書籍化されます。 (原文はこちら) yuiga-k.hatenablog.com 今回、その書籍の付録に載せる「感想」や「意見」を、読者から募集しています。一緒にこの本を完成させてく…

Noteにて記事を更新しました

今後、Noteを中心に、記事を書いていこうと思います。 記事を書きました! note.mu

人生とは「オセロ」

いつだってそうやん、人生ってホンマにオセロ。昨日まで文句を言っていた人も、成果を出した途端に「白!白!やっぱり〜!俺も白と思ってた!」と言い始めるそれはそれで大事な人なんだけど、でもやっぱり一番大事なのは、黒の時でも一緒にいてくれる仲間。…

組織における「秀才」の役割が、明らかに変わってきた。

※この記事は「凡人が天才を殺すことがある理由」の続編です 「大企業において、"進化を阻止するパワー”は、なにか」 ー最近、そればかりずっと考えている。その目的は、ある文章の続きを書くためです。 yuiga-k.hatenablog.com 通称「天才・秀才・凡人」と呼…

日本にもっと、自由な転職を。「他人に憧れるような会社で働くことは、誰を幸せにするのだろう?」

「他人に憧れるような会社で働くことは、幸せに必ずしもつながらない。」 最近、テレビやネットのnewsを見て、そう思う機会が増えた。その背景にあるのは 「会社で働くことは、誰を幸せにするのか」 という本質的な問いを今、日本人全体が突きつけられている…

ラジオに出演/「週刊 東洋経済」掲載/「マッキンゼーが3位の就活ランキングって、意味ないですよね?」など

最近、いろんな人から「力を貸そうか?」と言っていただくことが増えたのですが、今週も、たくさんの方に力を借りました! 多謝多謝。。。 1.今週発売の『週刊 東洋経済』に取材されたコメントが掲載されています いろんなご縁があり、東洋経済さんに取材い…

「映画は1.4倍でみます」と言ったら、女の子に死ぬほどドン引きされた話

事件が起きた。あれは多分秋だったと思う。全てはこの一言から始まった。 「俺、映画、1.4倍速で観るんだよね」 隣にいた女の子は、「え?」みたいな驚いた表情を見せた。そしてその2秒後に「は?」みたいな軽蔑するような顔に変わった。なぜなら彼女には「…

思考を本質に近づけるための、最強の思考法 ーアンカーマンの技術ー

「会議の場で、どうやって一目置かれる発言をするか」 それはビジネスパーソンにとって重要なテーマだ。なぜなら仕事上の印象は「話す時の実力」によって強く決定づけられるからだ。 ある著名なコピーライターはこう語った。 「伝え方が9割? そんなの絶対嘘…

日本の課題を表す、10・20・35・130問題。ーなぜ、人材領域に人と金が集まってきているかー

「日本の課題を3つ挙げよ」 と、聞かれたらあなたはなんと答えるだろうか。 先日、リクルートが1,300億円でグラスドア社を買収した。このニュースは、人材領域で働く人間に衝撃を与えた。国内最強の人材会社は、2012年買収したIndeedに加えて、世界で最強と…

「能ある鷹も30になれば、爪が死ぬ」本が二冊出ます

今年、2冊の本を出します。 1冊は「市場価値の作り方」がテーマで、ダイヤモンド社から。2冊目は「組織における、才能の活かし方」がテーマで、日本経済新聞出版社から出ます。特に2冊目は以下のブログが元になっています。 yuiga-k.hatenablog.com つま…

【テレ朝:ワイド!スクランブルに出ました】なぜ今、東大生は「外資コンサル>官僚」なのか。について

テレビ朝日の「ワイド!スクランブル」さんからインタビュー頂き、本日4月3日(火)の放送で、写真付きでコメントが掲載されました。 *引用:テレビ朝日「ワイド!スクランブル」 4月3日(火)より 今回スクランブルさんから、質問頂いた内容は「なぜ、東大生は外…

卒業するインターンへ、大真面目に「5つの言葉」を贈りたい

春になり、うちのチームから、20名近いインターンが卒業する。 毎日のように顔を合わせていたインターンが卒業するのは、少しだけ寂しい。卒業式への参加を終え、僕は問いかけた。 彼らに言葉を贈るとしたら、なにを選ぶだろうか。 言い換えれば、自分が22 …

今朝の日経新聞1面に載っております

知り合いからのメッセージで目が覚め、日経新聞を買ったところ、 今朝(3/15)の日本経済新聞社の1面に、名前付きで掲載していただいておりました。 [論旨] ・世界で勝つためには日本企業の賃上げが必要なのではないか? ・それが出来なければ、グローバル…

「嫉妬と恐怖」を、マネジメントする力

あなたにとって 「21歳の自分に伝えたかったこと」は、なんだろうか? 最近聞いた話だが、心に響く文章には法則があるらしい。それは「特定の人」に向けて書かれた文章だ。ここまではよく聞く話だが、この「特定の人」とは実は2パターンあるらしい。1つは…

「外コンからなんで人材領域に来たんですか?www」に真面目に答えよう

今、「日本の生産性の低さ」が問題になっている。 そして、この問題は往々にして労働時間と紐付けられて語られる。 しかし、私は、「何が日本全体の生産性に最も大きな影響を与えるか?」と聞かれたら、間違いなく【人員配置】だと思うのだ。 外コンを辞め「…

【続編】天才を殺すのは、実は「秀才」ではないか?等への回答10選

先週の金曜日、ある記事を書いた。 「凡人が天才を殺すことがある理由」 yuiga-k.hatenablog.com この記事は、12%の「高いエンゲージメント率」をキープしたまま、大台となるpvを超え、FBシェアだけで5,000を超えた。その過程で、様々な質問や指摘があった。…

凡人が、天才を殺すことがある理由。ーどう社会から「天才」を守るか?

「どうして、人間の創造性は、奪われてしまうのだろうか」 ー 天才と呼ばれる人がいる 天才は、この世界を良くも悪くも、前進させることが多い。だが、彼らは変革の途中で、殺されることも多い。それは物理的な意味も、精神的な意味も含めてだ。 以前から、…

多くの経営者が魅力的である理由。ー ゴリラに学ぶ「戦わずして勝つ」思考法

孫氏いわく「戦わずして勝つ」が最強だが、 これは生物界でも同じだ。 例えばゴリラはドラミングをして、互いの種を攻撃しあうことを避ける。なぜなら、攻撃しあうことは、結果「種としての生存確率を下げること」が明白だからだ。同様に、真に賢い人間こそ…

年をとるほど「躊躇なく10点」をつける力が最強である理由

「年をとる」と「大人になる」は、一緒であるか? と聞かれたら、あなたはなんと答えるだろうか。両者は似ている。だが、少しだけ違う。まず、“大人になる”とは「価値のベクトルが180度変わること」だ。具体的には“価値をもらう側”から、“与える側になること…

金曜の夜に「早く月曜こないかな」と呟いたら、女の子にブチ切れされた話

ああ。なぜ男とはここまで愚かなものなのだろうか。言ってはいけないことを言ってしまった。全てはこの一言から始まった。 「早く月曜来ないかな」 魔弾だった。他意はなかった。だが、一度放った言葉はめちゃくちゃに世界を巻き込み、彼女の鼓膜までたどり…

「好きを仕事にする」理由、ロジカルに説明できますか? 為末×北野

トレードマークの“あご髭”に手を当てながら、為末さんは呟いた。 「自分の人生を生きる、これにしよう」 テーマが決まった。今年の夏にインタビューしてから半年。何回か打ち合わせを経て、対談のテーマが決まった。そして先週末、中目黒で、15名限定のトー…